「ネクタイが木でできていてもいいのです。」と説明書きに書いてあり、確かにご本人のカジュアルなファッションにこの木のタイは良くマッチしていて、その通りだと思いました。これは着色していない自然の木の色の組合せで出来ていてとても粋です。このほかにちょっとポップなボウタイもあります。
「小さいからこそ開けてみたくなる、しまってみたくなる そんな抽斗(ひきだし)」は、一つの抽斗がマッチ箱くらいの大きさ。その小ささゆえに気の利いたインテリアのアクセントになりそうです。木目の風合いが美しい大型のデスクもありました。
これはガラガラ。くねくねとした取っ手の付いた楽しいフォルムは赤ちゃんが最初に手にとって遊ぶ道具に相応しい雰囲気があります。シャカ シャカととてもやさしい音がしました。
岡井さんはこの道で独立してから15年になります。様々な展示作品を観て、岡井さんがこれまで多様な木工の技や考えを積み重ねて来たことを感じます。さらには、今回の個展のサブタイトルが「木と人がつながるカタチ」であることにも納得が行きました。(本多)
2015.08.12