クラフトデザイナー中部の20周年を記念した今回の展示は、特定の人のためにモノを作るというクラフトならではの企画でした。使う人のことを思って作るということはやりがいであり、それはクラフトの良さだと言えます。そうした作り手の心がこもった特徴ある作品が揃った展示でした。
ご来場いただいた方々ありがとうございました。来年4月には20周年記念の展示会第2弾として会員のベストデザインが揃いますのでぜひお越しください。
2015.12.08
今日はナディアパーク、デザインギャラリーで搬入作業です。大量生産ではない、一つ一つ手作りのクラフトだからこそ出来る、特定の誰か(あなた)のために作った作品の数々。色々なストーリーのある作品を前に、作業しながらも会員同士で話しが弾んでます。
誰のために作り、どういう工夫をしたかを書いたパネルも楽しめます。
2015.12.01
陶芸家の大塚さんが岡崎市のご自宅のギャラリーを改装されたので、そのオープン(11月8日)に行ってきました。
ギャラリーは内も外も和モダンのテイストで、とても落ち着いた雰囲気です。内装の壁はご主人と一緒に左官作業をされたとのこと。さらに、中央のテーブルはご主人(自動車デザイナー)の手作りだそうで、すっきりしていてこの空間にぴったり。それにしても、自分のギャラリーを持つというのは陶芸家として素晴らしいしとてもうらやましいなと思います。
さて、大塚さんは近頃益々パワフルに活動されています。5月に個展、9月には抽象画家との2人展、現在は碧南市の「哲学たいけん村無我苑」で”静謐につつまれて”と題したアート作品の展示会が開催中です。彼女が日常の器からフィギアそしてアート作品まで幅広くこなすことにつくづく関心します。ご本人は、「人から、幅広くやり過ぎだと言われるんですよ。」と仰ってました。しかし、つい最近干支のセットで動物を120個作ってくたくたになったそうで、そんな時にふっと、次は一品もののアート作品を作りたくなる衝動にかられるのは解る気がします。作りたいという創作意欲はものすごく大切だし、それだけのものをこなす力量が彼女にはありますから。
最後に、「小さな小さな空間ですが、手作りのいっぱいつまったギャラリーです。」とのコメントをいただきました。
尚、このギャラリーは不定期オープンなので訪問には事前の連絡が必要となります。
TEL:090-9938-7801
住所:岡崎市西大友町森下4-5
大塚さんのブログはこちら
http://blogs.yahoo.co.jp/chararindarajan
2015.11.21
ー 総会 ー
今年度の総会は17名が出席し、籐細工の安井桂子さんのご自宅で行われました。今期の事業の目玉はCDC設立20周年記念事業で、来年4月に記念展覧会、パーティ、記念誌の3つを予定しています。
ー 安井さんの工房探訪 ー
安井さんは籐細工のベテランで一般的な籠に留まらずオブジェ、花器、ランプなど幅広く
制作されています。
材料の籐はラタンとも呼ばれますが、ほとんどが東南アジア産で中でもインドネシアのものが優れているそうで、籠を編む材料として編み易い形に加工したものが輸入されているとのこと。しかし、近年はインドネシア政府が材料としての輸出を制限し、編み上がった完成品の輸出を優先しているので以前より入手し難くなっているらしい。日本で籐製品が最も広まったのは乳母車だったそうで、そう言えば昔は籐の乳母車を良く見かけたなあと思う。今でも、田舎のお婆さんが野菜などを運ぶのに使っているのをまだ見かけます。
籐の編み方には様々な種類があり、素人目には大差ないように見えても編む手間や技術的難易度にはものすごく違いがあるそうです。確かに、様々な作品をしばらく拝見してると単純な編み方と変化や特徴のある編み方の違いが次第に判るようになってきました。
また、中には胡桃の木の皮で作ったバッグ(下の写真の左端)もあり、籐とは違う野趣
のある素材感があります。
籐は自然素材ですが耐久性に優れているそうで、欧米では籐の椅子は屋外で使われることも多く、そのため表面を塗装するのが一般的らしい。一方、日本では自然な素材感が好まれているとのこと。
ご自宅の居間には籐製のランプが置いてあり、個人的にはこれに一番惹かれました。幾何学的にではなくランダムに編んでこうした自由な表現も出来るということに驚かされます。ちなみにこのランプは横にあるコントローラーで明るさを調節できます。(本多)
2015.08.07
今日は天気も回復して大変なにぎわい。見て楽しく、使って楽しい作品が目白押しです。会場のあちこちで「これ、かわいいー!」、「これ、おもしろーい!」、「へー、すごいね!」などのの声が聞こえます。この展示も明日まで、ぜひお見逃しなく。
2015.05.16